Clinical Question:喘息最新治療

YUMINO education program2024年11月05日

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・気管支喘息患者は日本では約1000万人(人口の約8%)で、そのうち
 5~10%が重症喘息といわれる。

・喘息の治療目標は喘息症状をなくすことである。
 治療は、長期管理薬と増悪治療(短時間作用型β2刺激薬)に分けられる。
 長期管理薬を適切に使用し、増悪治療に頼りすぎないことが重要である。

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・喘息診療ガイドライン2023では、臨床的寛解基準が示された。

 1.ACT(喘息コントロールテスト)が年間通して23点以上であること(25点満点)

 2.1年以上喘息増悪がないこと

 3.定期薬としての経口ステロイド薬が1年間使用がないこと

これらの基準が達成できた場合は、次の目標として、呼吸機能を評価し、問題なければ臨床的寛解として治療終了を検討しうる。

<まとめ>

・中容量ICS/LABAが治療開始の基本だが、症状が強い患者などではトリプル製剤で開始すること
 もある。

・初期治療で改善が乏しければ、他疾患の鑑別を含めた専門医受診を推奨する。

・近年は経口ステロイドで粘ることはよしとせず、生物学的製剤の積極的導入が望ましいとされる。


ゆみのクリニック渋谷桜丘
宮川 英恵

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