ゆみのハートクリニックでは心不全専門外来を開設しています
最近、「心不全で亡くなりました」という報道をよく耳にします。
超高齢社会に伴い、心不全患者数は急速に増加しており、2025年には120万人以上の方が心不全を抱えることが報告されています。心不全は息切れや浮腫みをもつ症候群であり、増悪を繰り返し、少しずつ進行していくため、経験豊富な専門医療スタッフによる包括的なケアが必要です。当法人は、在宅診療で年間1000例以上の多種多様な重度の心不全患者を管理しており、心不全のより早期からの予防が重要であると考え、外来診療での心不全医療にも力をいれています。
■心不全外来
- 目的:心不全を予防することで、QOLの維持向上を図り、その人らしいLIFEを多職種チームでサポートする。
- 担当職種:医師、看護師、検査技師、セラピスト、管理栄養士、ソーシャルワーカー
- 対象患者:自分は心不全かな?、いまの治療で良いのか?、息切れや浮腫みで苦しい、など心不全を疑う方からすでに他病院で心不全治療を行われている方まで、幅広く診療を行っています。
■心不全外来は、以下のように構成されています。
- 診療前の打ち合わせ
- 多職種での診療
- 診療後の振り返り
- 地域との担当者会議
- 心不全の勉強会
診療後の振り返りにて理学療法士による身体機能評価の報告風景
この心不全外来では、ひとりの患者さんに対して、多職種での専門的診療を行っています。
それにより集約的集学的評価を可能とします。
■心不全外来の期待される効果
- 患者家族・地域をふくめたチームでの情報共有ができる
- 専門的な医療看護ケア介入が可能となる
- 価値観の共有、受けたい医療の選択、人生について共に考える場になる
- 病院への緊急受診、再入院頻度が減り、HOME-TIMEを維持することができる
- 健康寿命の延伸、訪問診療の予防ができる
ゆみのハートクリニック
看護師 中山恵津子