Clinical Question:トロポニンと心筋傷害、急性冠症候群について

YUMINO education program2021年04月21日

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  • トロポニン陽性は心筋傷害を示唆する。
  • 症状や虚血の証明と、トロポニン陽性により心筋梗塞と診断する。
  • トロポニン定性迅速検査と高感度トロポニン定量は検出感度にかなりの差がある。
  • 非ST上昇型急性冠症候群では適切にリスク層別化を行い、迅速に方針を決定する。

 

トロポニンは心筋を構成する成分で、血液中への流出は心筋傷害を示唆します。心筋梗塞は心筋虚血に伴いトロポニンが検出されるため、心筋傷害の一病型にすぎません。

また、トロポニンは検査方法により検出感度に差があるため、その解釈は慎重に行われる必要があります。いったん非ST上昇型急性冠症候群と診断された場合、様々な病状があるため院内および遠隔期死亡率や出血リスクなど、適切にリスク層別化を行い、迅速に治療方針を決定する必要があります。

 

ゆみのハートクリニック渋谷

西原崇創

 

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