田んぼの肥やしは足音
先日、地方での学会で飛行機にのりました。
そこで目の前のテレビモニターを見ていると、コシヒカリの農作で有名な農家の人が言っていました。
「毎朝田んぼのあぜ道を歩いて、足音でお米を育ててます。」
医療はいま効率化、ICT、遠隔医療、などがとりあげられています。 便利なこと、それはひとつのツールとして必要です。
一方で、一見非効率的で意味のないとも考えられる診療に、「そんなことは必要ですか?」「それが患者をどれだけ良くしますか?」という声も聞こえてきます。
しかし、医療は、ヒトをあつかう以上、一筋縄ではいきません。
ときには非効率的といわれることが多くあり、それがあとで大きな効果をもたらすことをみな分かっています。
「医療はアナログ」です。
わたしたちは、今もこれからも、この大切なところは変わらずに持ち続けていくでしょう。
そんなことを考えさせてくれる、足音でお米を育てる、という言葉でした。