心不全の意思決定支援ビデオ
現在のあなたの気がかりはなんですか?
治療や最期を迎える場所の希望はありますか?
現在の病状・予後について、話をしていますか?
将来起こり得る状態の変化に備えて、事前に患者・家族と受けたい治療やケアを計画しておくことを「アドバンスケアプランニング:Advance Care Planning(ACP)」といいます。心不全患者さんは病状が良くなったり、悪くなったりを繰り返しながら、病状の進行を認めます。そして、突然死の可能性もあります。 患者さんやご家族にとって、より良い医療を受けるため、また医療者にとっても、より良い医療を提供するために、このACPを行うことは必要と考えます。
しかしながら、心不全の意思決定支援には医療者側と患者側にいくつかの問題があります。
- 心臓を扱う医療者は、これまでいかに生命を延ばすかという積極的医療を行うことに専念してきている
- 予後予測が困難なことからも、患者家族側に意思決定支援を行うという緩和ケアの考えがいまだ浸透していない
- 一方、患者家族側では、癌と違い、心不全=死と直結していない
これらの現状より、医療者からの意思決定支援が困難であるため、患者家族側も理解が難しく、家族間の意思統一、予後不良の受け入れもまた困難になってきます。
このような状況のなかで、当院では、患者家族への意思決定支援のため、
「心不全の意思決定支援ビデオ」を作成しました。
あなたらしく生きること
私たちは、心不全をもつ患者さんの希望やこれまでの生活を尊重し、どのような治療を受け、これからの人生をどう過ごしたいか、このビデオはそのひとつのきっかけとして、一緒に考えることができればと思います。
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