PSGのAHIが100を超えた症例

2025年04月11日

症例

30歳台  身長:170㎝ 体重:101kg BMI34.9 ESS:10点 3週間前から急にいびき・無呼吸を家族に指摘され自身も口渇感や起床時の頭痛・日中過眠を自覚するようになったとのことで、簡易検査を施行したところ、REI=64.6と重症の結果でしたが、気流センサは平坦化してもdesaturationを伴わないイベントが多数あったとのことで、診断PSGを行いました。

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その結果AHIは107.1回/時間と簡易検査結果よりさらに超重症の結果となりました前回の症例同様、簡易検査の3%ODIが過小評価されていた可能性があります。





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右側臥位時の閉塞性無呼吸波形です。AHI=107.1回/時間となった原因は、呼吸イベントの持続時間が短いためで、それだけ覚醒しやすい、つまり覚醒閾値が低いといえます。そして仰臥位は無呼吸と低呼吸が混在していましたが、右側臥位は無呼吸が主体でした。この症例は左の扁桃肥大があり、右側臥位になることでより閉塞が高度になったと思われます。BMIの変化はなく3週間前から突然症状が出たとのこと、おそらく扁桃肥大の悪化が原因と思われます。終夜、呼吸イベントは閉塞性のみであり、呼吸イベントの持続も短いことが、SASの罹患歴が短いことを示唆していると思われます。






ゆみのハートクリニック 川名 ふさ江

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