口腔内装置+扁摘+減量で見事な改善を示したOSA症例

2025年02月28日

症例

40歳台 男性 身長:185㎝ 体重:78.6kg BMI23.1 1年前、体重95kgの時に診断PSGでAHI=57.4回/時間で CPAPを導入されるも、アドヒアランスは不良で、繰り返す扁桃炎のため扁摘とマウスピース作成を希望されました。

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扁摘のオペのために減量を指示され、16Kgの減量に成功したので、今回マウスピース装着下でのPSGを行いました。AHIは6.3回/時間と見事に改善しましたが、覚醒反応指数は46.8回/時間と高く、睡眠の分断は残りました。心拍変動は、あたかも心房細動のような変化を示しています。覚醒反応原因は黒マークで示される脚動が原因で、PLM指数=25.4回/時間、覚醒を伴うPLMは17.8回/時間と高値でした。




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PLMとそれに伴う覚醒反応を示す波形です。せっかく無呼吸は改善されましたが、睡眠の質はよくなりませんでした。診断時のPLM指数は7.6回/時間、覚醒を伴うPLM指数は2.8回で、脚動の大半が呼吸イベント終了時の覚醒反応に付随したもので、PLM判定から除外されていました。やはり無呼吸がある状態でのPLM判定は限界があることがわかります。覚醒閾値が上がれば、睡眠分断も改善されると思われます。 





ゆみのハートクリニック 川名 ふさ江

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