RBD症状はないがレビー小体認知症でPSGを行った症例
症例
80歳台 男性 身長:175㎝ 体重:68.4kg BMI:22.2 幻視を主訴にMIBG心筋シンチでも低吸収域を認めたため、レビー小体認知症と診断された症例です。
特に悪夢や寝言もないとのことでRBDは否定的でしたが、確認の目的で診断PSGを行いました。
上記トレンドグラフ 最下段の赤いマークはRWAと判定されたエポックを表しています。RWA率は74.1%とかなりの頻度でRWAを認めていました。
最も激しい行動が見られたエポックの波形です。しゃべりながら両上肢を手で払いのけるような動作(喧嘩をしている?)が見られました。
レム睡眠中はほぼ連続してRWAが判定されています。上下肢もかなり動かしていることがわかります。RBD には高度なPLMの合併もよく認めます。実際に軽度の寝言や体動は見逃されていることが多く、臨床症状がなくても、PSGを施行する有用性はあると思われます。
ゆみのハートクリニック 川名 ふさ江