SAS診断目的で行ったPSGで明らかになった不整脈

2024年10月18日

症例

60歳台 性 身長:180cm 体重:60Kg BMI:18.5 ESS:19 この1年で急激な日中過眠を自覚、他施設で簡易検査施行、REI10.4回/時間で紹介受診されました。

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診断PSGを施行したところ、AHI=17.9回/時間、PLM指数=35.7回/時間、覚醒を伴うPLMは5.7回/時間でした。このPSG結果だけでは、ESS=19点は説明がつきません。注目すべきはHRのトレンドです。ほぼ終夜にわたり激しい心拍変動が認められました。これはアーチファクトでも心房細動でもありません。





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ノンレム睡眠の安定呼吸(5分画面)ですが、HRのトレンドは11秒から15秒周期で急上昇を繰り返しています。レム睡眠でも全く同様の変化でした。 





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30秒画面で心電図波形を確認すると、最高の頻脈では105 bpm、最低値は53 bpmでした。この心電図波形から、洞性不整脈であることがわかります。安定呼吸時でも出現していることから、自律神経系の反応とは考えにくく、この現象が日中過眠と関係するのかも不明と言わざるを得ません。背景疾患を調べて、何か根拠となる病態がわかれば、改めてご報告させていただきます。 




ゆみのハートクリニック 川名 ふさ江

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