過剰な飲酒がPSG結果に影響したと思われる所見

2024年07月26日

症例

40歳台男性 身長:170cm 体重:76Kg BMI:26.3 ESS:18と眠気の自覚症状強く、またRLS症候もあり、RLS重症度スケールは15点と中等度の結果。
スクリーンショット 2024-07-29 115256.png簡易検査ではREI=12.5 当院診断PSGでAHI=27.8回/時間と中等症の SASと診断されました。トレンドグラフのHRは心拍変動でが、赤くなっている入眠期は90bpm以上の頻脈を示しています。覚醒反応の分類では、後半呼吸イベントフリーの部分で頻回に覚醒反応を生じていることが示されています 




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後半の覚醒反応が頻発した時の波形でRERAを示唆するflow limitation は認めず、PLMが生じているわけでもありません。覚醒反応時に呼吸努力センサの振幅が上昇しているのは、覚醒反応に伴う換気の増大によるもので。この結果から、覚醒反応は自然覚醒と分類されており、過剰な飲酒(PSG当日にも過剰飲酒あり)が原因で、記録後半でアルコーの血中濃度低下とともに覚醒閾値が低下し、このような頻回の覚醒反応生じたと考えられます。また入眠期の振幅数の上昇も飲酒の影響と思われます。RLS症候は飲酒で悪化するとも言われており、飲酒を控えることが求められる結果でした。 




ゆみのハートクリニック 川名 ふさ江

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