体位により不整脈の出方が異なった症例の続報(CPAPタイトレーション)

2024年07月05日

症例

60歳台男性 身長:169cm 体重:65.8Kg BMI:23.1 他施設でSASと診断されてORAP使用中だがREI=14と残存。人間ドックで上行性大動脈瘤と大動脈弁閉鎖不全を指摘され、CPAP治療目的に診断PSG施行したところ、AHI=39.1回/時間と重症の無呼吸症と診断され、今回はCPAPタイトレーションを行いました。

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その結果、呼吸イベントは39.1回/時間から2.4回/時間と改善SpO2最低値は91%、3%ODIも診断時の35.3回/時間から、わずか3.3回/時間となりました。覚醒反応指数も半減し、深睡眠は2倍、レム睡眠も1.5倍に増加しています。診断時左側臥位時優位に認めた不整脈、今回体位に無関係にPVCが終夜にわたり認められ、2時半頃にはPAFと思われる波形も記録されていました 




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2時半頃の心電図波形です。深睡眠時ですが一過性心房細動とPVCが記録されていました。一過性心房細動は診断時にも認めていましたが、診断時の体位依存不整脈は偶然だったのかもしれません。CPAP使用による不整脈改善効果はさすがに初回使用では確認できず、今後の経過観察で確認していきたいと思います 



ゆみのハートクリニック 川名 ふさ江

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