コロナで4年間放置された重症OSA

2024年05月24日

症例

40歳男性 身長:168㎝ 体重:79.9Kg BMI:28.3 2020年に簡易検査でREI=70回/時間と診断されるもコロナで放置、最近日中過眠やトイレ覚醒などの自覚症状が悪化、治療希望にて診断PSGを行いました

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体位に無関係に呼吸イベントは出現しており、それだけ重症度の高さが示唆されます。目立つのは混合性無呼吸で、中枢部分の長いイベントもありました。ヒプノグラム上から3段目が呼吸イベントで緑色が混合性無呼吸 




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混合性無呼吸は、1晩の記録では朝方に多く認め、またOSAの未治療放置期間が長いほど多発する傾向があります。本症例はコロナ禍のため、重症OSAが4年間放置されましたまた中枢部分の長い混合性呼吸イベントは心機能の低下とともに多く認めるようになります。まだ本症例は心機能の低下は診断されていませんが、PSGの起床時血圧は169/111(mmHg)と高く、心臓への負担が大きくなっていることが示唆されます。CPAP治療が推奨されますが、中枢性イベントの残存の可能性もあり、導入初期には十分なサポートが必要と思われます 




ゆみのハートクリニック 川名 ふさ江

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