在宅でのVAD診療:九州大学病院の皆さまが見学にお越しくださいました

在宅診療2025年06月17日

このたび、九州大学病院より藤野先生(医師)、定松さん(臨床工学技士)、金萬さん(看護師)の3名に、当法人の在宅医療における補助人工心臓(VADVentricular Assist Device)診療の取り組みをご見学いただきました。

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補助人工心臓を装着した患者さんが、住み慣れたご自宅で安心して療養生活を送ることができるよう、私たちは多職種で協力しながら日々の支援を行っています。今回の見学を通して、実際の現場の雰囲気や、患者さん・ご家族との関わり方をご覧いただく機会となりました。

〇多職種カンファレンスや抄読会へのご参加

午前中は、毎朝実施している多職種カンファレンスにご参加いただきました。医師、看護師、ソーシャルワーカー、リハビリスタッフ、栄養士などが集まり、患者さんにとってより良い支援を検討する場です。それぞれの専門性を活かした意見交換を通じて、日々のケアの質を高めています。また、弓野理事長が最新の海外医学研究を紹介・解説する抄読会にもご参加いただきました。診療の背景にあるエビデンスや知見を多職種で共有する取り組みにも関心を寄せていただきました。


〇VAD装着患者さんのご自宅での訪問診療へ同行

午後は、VADを装着されている患者さんのご自宅への訪問診療に同行していただきました。診察の様子はもちろん、ご本人やご家族とのやり取りもご覧いただき、在宅医療ならではの支援のあり方について意見交換をする時間となりました。

〇見学後のご感想(一部ご紹介)

藤野先生(医師)より:
「診療、看護、リハビリの現場を見せていただきましたが、いずれも病院内の診療では分からないことばかりで、患者様の生活に根ざした医療の必要性を痛感いたしました。我々多職種VADチームにとっても大変刺激的な研修となりました。」

定松さん(臨床工学技士)より:
「カンファレンスでは皆様の熱意ある姿勢、患者様への心温まる対応、そして素晴らしいチームワークに感動しました。すべての職種が連携し、ご本人・ご家族の生活の質を支えていることを実感しました。訪問先の患者さん・ご家族から感謝の言葉をいただき、日々の診療の意味を改めて考えるきっかけになりました。」


今回のような見学を通じて、私たち自身も日々の取り組みを振り返り、新たな気づきを得ることができました。今後も地域に根ざした在宅医療を実践するなかで、互いに学び合い、支え合う機会を大切にしていきたいと考えております。
このたびは、遠方よりお越しくださった九州大学病院の皆さま、誠にありがとうございました。

これからも当法人の活動や取り組みを、多くの方に知っていただく機会を増やしていきたいと考えております。見学を受け付けていますので、YUMINOの取り組みや訪問診療などご興味のある医療職の方はお気軽にご連絡をいただけたらと思います。

【見学の申し込みはこちらから】

 

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