Clinical Question:半固形化栄養剤について
図 胃瘻からの半固形化栄養材短時間注入法の機序 合田文則(2006年)
- 胃ろうからの栄養注入後に胃内容物逆流や下痢を起こしやすくなることがある。
- これらの問題点を解消する目的で「半固形化栄養剤」(粘度を高く(20000mPa/s(ミリパスカル秒 水あめ、ケチャップ程度)調整された栄養剤)が用いられる。
- 「半固形化栄養剤」を1回に300-600ml、5-15分程度で胃内に注入するが、一度に多くの栄養剤が胃内に入ることで、胃の適応性弛緩が起こり、消化酵素の分泌や消化管の生理的な蠕動運動が惹起され、適切な胃貯留と排出がコントロールされる。
- 技術の進歩が生理機能を凌駕することは未だ難しく、多方面の技術や製品開発をみても、いかに生理的な状態に近づけるか、ということがキーワードとなっている
ゆみのハートクリニック渋谷
鮫島光博