Clinical Question:COVID-19治療薬のまとめ

YUMINO education program2022年03月11日

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日本感染症学会:COVID-19 に対する薬物治療の考え方第13版(2022年2月10日)より

 

 

  • 2022年3月現在、COVID-19感染症の治療薬として、抗ウイルス薬(レムデシビル(ベリクリー®)、モルヌピラビル(ラゲブリオ®)、ニルマトレルビル/リトナビル(パキロビッド®) )、中和抗体(カシリビマブ/イムデビマブ(ロナプリーブ®)、ソトロビマブ(ゼビュディ®))の計5つの薬剤が軽症~中等症Ⅰに使用可能である。
  • レムデシビル以外は中等症Ⅱ以上への有効性は確立していない
  • 軽症例は重症化リスクを1つ以上有する症例が対象(無症状は治療対象外)
  • 重症化リスク因子は各薬剤の臨床試験で微妙な違いがあり、適応が異なる
  • 各薬剤間の効果比較検討はされていない
  • 重症化リスク因子の重みづけ検討はされていない
  • 抗ウイルス薬と中和抗体薬の併用については,十分な知見がなく,各薬剤の供給も限られることから,現時点で併用療法は推奨されない
  • 中和抗体は変異株によって中和活性が減弱するため、SARS-CoV-2の最新の流行株の情報を踏まえ、投与の適切性を検討すること(オミクロン株にロナプリーブは非適応)

 

ゆみのハートクリニック

芹澤直紀

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