Clinical Question:急性肺血栓塞栓症の在宅治療リスク評価
HOME-PE trialより
- 肺塞栓症の患者を早期に退院させ、自宅で治療することで、病院での合併症が少なくなり、治療費を削減できる可能性がある。
- 不必要な入院を回避することで不安が減り、生活の質が向上し、患者の満足度が高まる。
- ワルファリンより、安全性と管理に優れ実用的なDOACが標準治療となった。
- 在宅治療が病院での治療と同様に安全で効果的であるかどうか、在宅治療を受ける患者をsPESIとHesitia criteriaのトリアージツールを用いて調査した。
<結果>
- sPESI、Hestia基準で1/3以上で在宅治療が可能であった
- Hestia基準の方が在宅治療の適応性が高かった
- 有害事象の発生率は低く、安全性は両群で同等
<結論>
sPESIとHesitia基準の両方のトリアージにより、肺塞栓症患者の3分の1以上を、合併症の発生率を低く抑えて自宅で管理することができる
ゆみのハートクリニック
芹澤直紀