ハートケアステーション
これまでに、心不全の悪化により再入院を繰り返す患者さんを、地域の臨床現場でたくさんみてきました。再入院をいかに抑え、在宅療養を継続できるかを考えるなかで、ひとつの問題があることが分かりました。それは地域の循環器を専門としない医療介護職が感じる「心臓という病気に対する不安」にあります。
地域を支えている医療介護職は、気軽に基幹病院の循環器専門医や認定看護師へ相談することはできません。そこで、都市部や地方にかかわらず、地域医療介護職と循環器専門医療職との距離を埋めることができないかと考え、2018年に「Heart Care Station:ハートケアステーション」を立ち上げました。2019年12月現在、全国の医療介護職のスタッフ450名が参加しています。
ハートケアステーションは完全非公開型の医療介護専用SNS(Medical Care Station:MCS)を使用し、循環器専門医師や慢性心不全看護認定看護師が定期的に基礎から応用までの循環器疾患の病態や管理に関わる情報を配信しています。またそれだけでなく、「つながり」という機能を利用し、非公開で個別の症例コンサルテーションも行うことが可能です。
循環器疾患をもつ患者さんが、日本全国どこに住んでいても、住み慣れた地域で長く過ごすことを可能にするため、地域の患者さんを支える医療介護職の学びと相談のコミュニティの場であるプラットフォーム目指し、今後も活動を続けていきます。
MCSのホームページにハートケアステーションを特集記事として取り上げていただきましたので、ぜひご覧ください。
ハートケアステーションへの参加登録は以下のページをご参照ください。
弓野 大