地域医療実習レポート/F医学生

2018年05月16日

大学の地域医療実習の一環として、ゆみのハートクリニックで実習を行いました。

ゆみのハートクリニックを実習先に選んだ理由

高齢化の進む日本において循環器疾患をもつ患者数が今後増えていくことが予想されるため、将来進む科の一つとして循環器を考えているからです。また、在宅診療も今後より必要となると思うので、大学病院の実習ではなかなか見る機会がないであろう在宅診療を積極的に行っているゆみのハートクリニックでの実際の在宅診療の現場を見たかったからです。

実習内容

外来診療を三日間、在宅診療を七日間見学させていただきました。

外来には、大病を患い大学病院を退院した後、定期的な診察と薬の処方をしてもらいにクリニックにいらっしゃる方、風邪症状などで地域のかかりつけ医としてクリニックを受診される方、中には大きな病気の疑いのある患者さんもいらっしゃいました。まず除外しなければならない疾患を除外する事、患者さんの訴えをよく聞いて、身体所見も参考に鑑別疾患を考えて診断を確定していくこと。診療の基本ではあると思いますが、色々な患者さんの診療を行う分、基本に忠実であることがいかに大切であるかを実感しました。

在宅診療では、循環器専門の先生のほか、神経内科や皮膚科、リハビリ科の先生方と一緒に行動させていただきました。病気や住んでいる環境が違うため、各患者さんの求めること、困っていることは大きく異なり、さらに患者さんのご家族の病状への理解、してあげたい事、出来ることにも、各家庭により大きく差があることを知りました。在宅診療は外来診療に比べ、医療スタッフがより深く患者さんとご家族の生活・人生に関わり、ともに将来を考えていくことが必要であると思います。そのため、患者さんのQOLを最善の状態に保つべく連携のとれたチーム医療を行うこと、患者さんの最新の状態をスタッフ間で共有する事が大切であると感じました。また、ゆみのハートクリニックは24時間365日対応できることも特徴ですが、患者さんとご家族にとっては非常に安心できるシステムだと思いました。

ゆみのハートクリニックについて

実習初日に伺った際は、スタッフの方の人数の多さに圧倒されました。在宅診療にはこれほど多くの方が関わっているのだと知り、驚きました。皆さん仲が良く、在宅診療の移動中の車内で楽しくお話をされていました。スタッフの方はプロ意識をもってお仕事をされていて、各スタッフの方の望むレベルも、クリニック全体で目指すレベルもとても高いように思われました。私も将来こういう雰囲気の職場で働きたいです。また、子育てと仕事の両立をされている方も多く、仕事終わりの歓迎会にお子さんを連れて参加されている方がいらっしゃったのが印象的でした。

実習を終えて

大学病院の実習ではなかなか学べない在宅診療を見学でき、また先生方やスタッフの方にいろいろなお話を聞かせていただいて、大変勉強になりました。特に在宅診療は自分なりにいろいろと考えたり心に残ったりすることが多く、貴重な経験をさせていただきました。在宅診療を行うには特に専門外の知識も必要になってくると思うので、学生時代からできるだけ多くのことを積極的に学んでいきたいと思いました。

2週間大変お世話になりました。本当にありがとうございました。

 

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