重症心不全・移植専攻医育成プログラム/B医師

2015年10月26日

ゆみのハートクリニックを選んだ理由

大阪大学重症心不全・移植専攻医育成プログラムの一環として2015年10月26日から10月30日までゆみのハートクリニックにて研修をさせて頂きました。

実習内容

1日目から3日目は、弓野先生、柳下先生、星先生の訪問診療に同行させて頂きました。訪問した患者さんは心不全の方が多く、中には重症心不全の患者さんも少なくありませんでした。どの先生もタイトなスケジュールで診療されていましたが、そんな中でも患者さんの診察は丁寧にされておられ、検査データの説明も分かりやすくされていました。訪問した家には診療レポート(患者さん、家族さん向けの病状報告を書いたもの)をその場で作成されていました。これは訪問看護師、ソーシャルワーカー等のコメディカルの方々にとっても病状の把握に有用であると感じました。4日目は訪問リハビリテーション、訪問看護に同行させて頂きました。クリニックのスタッフが一人の患者さんに頻回に関わることで患者さんの細かい状態の変化もフォローされていました。5日目は朝からカンファレンスがあり、新規の患者さんのプレゼンテーションがありました。それぞれの患者さんへ"どう介入すべきか"ということをディスカッションされていました。現時点での治療の見直し、患者さんの背景を含めた最善の治療を検討されていました。その他、深夜の緊急訪問診療にも向かいました。慢性心不全の患者さんが急性増悪し、呼吸困難を訴えておられましたが、速やかに出動、点滴や在宅酸素導入にて症状は改善されました。通常であれば家族さんが救急車を呼んで搬送先の病院で入院となっていたでしょう。本人さん、家族さんも対応に満足されていました。

実習を終えて

一週間の研修を終えて特筆すべきことといては、ゆみのハートクリニックではしっかりとチーム医療を実践されていたことです。朝のカンファレンス、電話、またソーシャルネットワーキングサービスをうまく活用され、スタッフの皆さんはリアルタイムで患者さんの情報共有をされていました。これが患者さんを入院させない秘訣の一つであると感じました。

高齢化により今後心不全の患者さんは増えていくことが予想され、在宅で診る心不全患者さんも増えることと思います。心不全の在宅医療のパイオニアとしてゆみのハートクリニックのスタッフの皆さん、今後の御活躍を期待しております。弓野先生、スタッフの皆さん一週間、有り難うございました。



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