重症心不全・移植専攻医育成プログラム/A医師

2015年10月05日

ゆみのハートクリニックを選んだ理由

1週間と短い間でしたが、有意義な研修をさせて頂きました。 今回大阪大学の重症心不全プログラムの一環で実習する機会を頂き、都心での在宅医療について学ばせて頂きました。  

実習内容

もともと佐久総合病院での研修をしていたため、田舎での在宅医療との違いが特に勉強になりました。具体的には訪問診療は訪問看護師と行くことが普通かと思っていましたが、クリニックではコーディネーターの方がいらして一緒に訪問診療に行っており、看護師は緊急対応に備えて別々に行動している体制をとっていたことに一番の違いを感じました。  

また、コーディネーターの方々が診療経路などを事前に効率よく診療できるように組んでおり、クリニックの診療にとって大切な役割をされていることを知りました。そして、都心の住宅街や駐車場はかなり狭いところも多く、運転技術の高さにも驚かされました。

訪問リハビリにも同行させて頂きましたが、病院での入院生活では気が付かないような家での日常生活をみながらリハビリ介入をされていたため、患者さんからの感謝の言葉も多く、またその重要性も感じました。

看護師の方の出動回数も多く、夜間の呼び出しも多い中で常に献身的に対応されているところが印象的でした。 一度夜間対応に同行させて頂きましたが、末期重症心不全の方の御家族にとって、24時間対応の診療体制は御家族にとっても在宅での診療を支える力になっていることも実感しました。 

実習の最終日に重症心不全の方のご自宅に訪問させて頂きました。持続の点滴を行う必要があり、地域の訪問看護と連携をとりながらクリニックとして24時間でサポートしていました。 弓野先生が型にはまった医療ではだめだとおっしゃっていましたが、入院で点滴をしながらの生活を何とか在宅での生活にもっていくためには今後、在宅での点滴ができるような体制作りも必要なのだと思いました。 そのためには病院との連携や訪問看護との協力、御家族のケア、スタッフの教育や人数の確保など多方面の体制を整える必要があると思います。ゆみのハートクリニックではその先駆けとして実践されており、今後の医療について勉強させて頂きました。

実習を終えて

今後補助人工心臓のDT医療が広まってくると、訪問診療のニーズもかなり増えてくるかと思います。大阪でも弓野先生の行っている医療が必要になってきている時代になっているように感じました。先進医療を進めていくためには、それを支える医療も必要なのだと思います。 本当に有意義な勉強をさせて頂きました。 今回お忙しい中、対応してくださった弓野先生をはじめ、スタッフの方々には本当に感謝しております。ありがとうございました。 



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