CPAPタイトレーションで中枢性無呼吸が残存した症例

2026年03月27日

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60歳台 女性 身長:160㎝ 体重:63kg BMI24.6 ESS3 

家族からいびきを指摘され、他施設の人間ドックで簡易検査を施行、REI=20.7で当院受診、診断PSGを行いました。

診断時のPSGトレンドが上記になります。BMIが高値ではないのですが、SpO2トレンドは異常な変化を示しています。

SpO2のベースが低値で、呼吸イベントに伴う過換気によって、やっとSpO295%以上に戻っています。呼吸イベントは体位に無関係に認め、いびきは後半の側臥位時に顕著でした。

PLM23.4/時間と中等度に認めました。Mallanpati2,扁桃肥大や小顎もありません。また脳波が覚醒であるタイミングにdesaturationを伴う中枢性無呼吸が、しばしば記録されていました。

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診断時の安定呼吸時に認めた持続的な低酸素状態です。体位は仰臥位でSpO28789%で推移しています。

しかし後半の3時半以降の安定したN2睡眠の時は、SpO294%まで回復しています。このような体位によるSpO2の変化は高度肥満の症例によく見られます。

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CPAPタイトレーションの結果です。SpO2の低換気所見は改善されたことがわかります。

ただ入眠困難で、覚醒時のdesaturationが多くなっています。この原因は過換気に伴う中枢性無呼吸で、おそらく深呼吸する習慣が原因と思われます。

マスクに不慣れな時に深呼吸することで中枢性無呼吸を誘発し、それが苦しくて眠れな原因となっています。

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脳波はα波が出現し、覚醒と判定してもよい波形でしたが、中枢性無呼吸が認められるときは、わずかにα波の周波数と振幅の低下を認めています。

ここはあえて呼吸イベントを生かすために、N1と判定しました。

今後の治療ですが、CPAPPLMは顕在化しPLM指数は52.2/時間、覚醒を伴うPLM指数は23.4/時間と高値となり、PLMの治療は必要と思われます。

また中枢性無呼吸に関しては、スムーズな入眠を促すために、眠剤をしばらく使ってみるのもよいかもしれません。

 

ゆみのハートクリニック 睡眠検査統括

川名 ふさ江

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