地域医療実習レポート/B医学生
大学の地域医療実習の一環として、私はこの4月に2週間、ゆみのハートクリニックにて実習をさせていただきました。
ゆみのハートクリニックを選んだ理由
私は在宅訪問診療に興味があり、そのような医療に力をいれているこちらのクリニックで実習をさせていただくことにしました。
実習内容
実習ではローテーションで、外来診療、在宅訪問診療などをまわらせていただきました。外来診療ではさまざまな専門外来があるため心不全・高血圧などの循環器疾患、喘息、睡眠時無呼吸症候群などの診療にて同室させて頂きました。そのような患者さんだけではなく、風邪や腹痛などのcommon diseaseの患者さんも数多く来院されました。診療の間、私はバイタルを測定させてもらったり、聴診をさせてもらったりしました。病院実習では比較的急性期の患者さんをみることが今後多いと思いますが、このようにcommon diseaseの患者さんも多く来院されるのは、地域に密着した診療所ならではだと思います。
また、在宅訪問診療では主に退院後の患者さんのお宅に訪問させて頂きました。診療の際は、外来でしたことの他に、実際に採血などもしました。そして、今後新しく受けもつ患者さんの退院カンファレンスにも参加させて頂きました。これらの診療を通して、基本的な主義だけでなく、在宅訪問診療の意義・重要性も学ぶことができました。具体的には患者さんの家で診療を行う方が精神状態、栄養状態、およびQOLなどさまざまな面で良い影響が多いこと、そして病院など専門の先生には数か月に1回診療をして普段はこちらのクリニックのような地域のかかりつけ医が診療をした方が患者自身のことをよく診ることができより良い医療を提供できること、それに加え在宅訪問診療では他の医療従事者、ホームヘルパーなどの介護職など患者にかかわるさまざまな業種との連携が重要であることなどを学びました。
クリニックの雰囲気
こちらは本当に患者さん目線でよりよい医療を提供するよう気配り心配りをすることを心掛けているクリニックで、まだまだ医療現場の場数を踏んでいない私にはたくさんのことが勉強であり、良い刺激にもなりました。
実習を終えて
これから先の臨床実習ではなかなか体験できない地域医療および在宅訪問診療を実際にみることができ、貴重な経験ができたことを本当に喜ばしく思います。この実習で学んだ知識、手技、そして気遣い心遣いを今後の医療現場で生かしていきたいと思います。