子育ての時間を大切にした 自分らしい働き方で地域に根づき、 安心感を与えられる存在に。
子どもが小さかったため、週1~2回の勤務から仕事を再開したいと入職。開院直後からYUMINOをずっと支えてきたキーパーソンです。地域の患者さんを広く深く把握する一方、家庭とのワークライフバランスを保った働き方を実現。多忙な職場で今日も患者さんを支え、その存在感は、進化し続けるYUMINOで、変わらない「安心感」につながっています。
7年のブランクを経て、「子育てしながら無理なく働ける」と
YUMINOで仕事を再開。
入職のきっかけは、弓野理事長と同じ大学病院で勤めていたときの看護師仲間からの連絡でした。子育てのため、7年間ブランクがあった中で、以前にもYUMINOの開院準備中に睡眠時無呼吸症候群の検査を手伝ってほしいと打診を受けましたが、まだ子どもが幼稚園児だったのでお断りしていました。2回目のオファーは子どもが小学校に上がった頃で、「週1~2回、半日の勤務でよいので来てほしい」ということだったので、それなら無理なく仕事が再開できると考え、入職を決めました。
当時は常勤の看護師が1名と、私たちパート4名で子育て中の3名が午前中、子どもがいなかった1名が午後を受け持ち、みんなで協力して交代しながら負担なく働くことが出来ていました。その後、法人としての規模が拡大し、人も増えていく中で、子どもの成長と共に少しずつ勤務日数を増やしていき、今は下の子が中学生になったので、週3回、1日勤務をしています。このように、子育てや家族を優先し、可能な範囲で働きたいという意思を伝え、「勤務先は固定で、パートのまま働く」スタイルを貫かせていただいていることからもわかるように、YUMINOはそれぞれの人生で大切にしたいことを尊重し、柔軟に働ける雰囲気があります。
外来から在宅医療まで、長期にわたり支えることで、
外来の看護師は、診察の前に患者さんと1対1でお話しして病状を聞きます。一日誰とも話さず、来院を楽しみにしているご高齢の患者さんも多いですが、さっと診察を終えて帰りたい方もいるため、それぞれの想いや症状を考慮して、必要な方にはしっかりとコミュニケーションを取るようにしています。患者さんが話しやすい看護師がゆるやかな「担当」となり、聞き得た情報をカルテに詳しく書き出すことで、スタッフ間で共有しています。
YUMINOでは外来診療と訪問診療の両方を行っていることから、地域の方が「元気なうちは頑張って通院し、ゆくゆくは訪問診療を受けたい」と将来のことを考えやすくなっているようです。様々な専門医や多職種のスタッフが在籍しているため、患者さんにとっては総合病院ほど待ち時間が長くないのに、対応できる症状が広いことも安心感につながっていると思います。また、重症度が高い患者さんが通院していることも多く、容態が急変した際の対応や、在宅医療へ切り替える時期を適切に見極めることが求められますが、医師や看護師、医療事務、ソーシャルワーカーなど、様々なスタッフが連携して、患者さん一人ひとりに合った治療をできるよう心掛けています。開院当初からの患者さんで、今は在宅医療を受けている90代の方が、半年に一度、レントゲン撮影を行うなどの時に、理事長や私の担当の日に合わせて顔を見せに来てくれています。長いお付き合いとなって、温かい交流ができるのが嬉しいです。
変わり続ける組織の中で、変わらず地域に根ざし、
新しい医療への挑戦に貢献したい。
2012年に、高田馬場から歩み始めたYUMINOは、その後、訪問リハビリテーション・訪問看護事業がスタートし、大阪、渋谷、三鷹、福岡の開院へと規模が拡大しています。超高齢化社会を迎える社会的ニーズを背景に、これから必要とされる新しい医療を創るために果敢に挑戦するスタッフの熱意が溢れている一方、新しいスタッフが増えていくクリニックに寂しさを感じる患者さんもいらっしゃいます。私のような長年勤めている顔なじみのスタッフが、これからも変わらず地域に根づき、地域の皆さんと共に歩むことで、安心していただけるよう患者さんをフォローしていくことも大切です。これからの新しい医療を創造するためには、最前線で挑戦し続ける人が必要な一方で、それぞれの場所で、しっかりと根づいていく意識で仕事をする人も必要だと思います。
YUMINOの外来は患者さんの数も多く、忙しい日々を過ごしていますが、私自身も健康に気を付けて、元気に働き続けていきたいです。これまでワークライフバランスを保ちながら長い間勤めてこられたのは、YUMINOが柔軟にスタッフ一人一人の働き方へのこだわりに対応してくれてきたからだと思います。子育てがひと段落しつつある今、ライフワークとして地域の患者さん一人ひとりをしっかりと支えていきたいです。