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2024年09月27日活動報告

心不全の訪問看護③~心不全の進展ステージ~

ゆみの訪問看護ステーション・管理者の髙取です。

今回は心不全の訪問看護シリーズ第3回目となります。

心不全の訪問看護を行う上で、最初に確認することはズバリ「心不全の進展ステージを確認する」です。心不全にはステージがあります。日本循環器学会が発表している急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)には以下のように書いてあります。

・リスク因子をもつが器質的心疾患がなく、心不全症候のない患者を「ステージA 器質的心疾患のないリスクステージ」

・器質的心疾患を有するが、心不全症候のない患者を「ステージB 器質的心疾患のあるリスクステージ」

・器質的心疾患を有し、心不全症候を有する患者を既往も含め「ステージC 心不全ステージ」

・おおむね年間2回以上の心不全入院を繰り返し、有効性が確立しているすべての薬物治療・非薬物治療について治療ないしは治療が考慮されたにもかかわらずニューヨーク心臓協会(New York Heart Association; NYHA)心機能分類III度より改善しない患者は「ステージD 治療抵抗性心不全ステージ」

ステージA~Dまでの定義がされており、以下の図のようになります。(厚生労働省2017より改変)

実際に心不全の診断が下りた後は、既に心不全ステージでCの段階ということになります。いかに心不全にならないようにしていくか、がとても重要となってきます。

心不全の訪問看護という観点でいうと、ステージCになる以前からの関わりも大切であるため、予防的な視点で訪問に取り組んでいます。次回はステージ分類ごとの関わり方の違いをお伝えしていきます。

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