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2024年08月09日活動報告

心不全の訪問看護① ~「心不全パンデミック」とは?~

ゆみの訪問看護ステーションの管理者をしている髙取です。

これからゆみの訪問看護ステーションのことを発信していこうと思います。私たちは心不全ケアを強みとしている訪問看護ステーションです。心不全の病気のことから、訪問看護ではどんなことを行っていて、何をしていく必要があるのか、心不全訪問看護の実際についてこれから少しずつですがシェアしていく予定です。

まず皆さんは「心不全パンデミック」という言葉はご存知ですか?

現在、日本では心不全患者数は約120万人と言われており、超高齢化に伴い心不全患者が急増しています。心不全の罹患率は高齢になればなるほど高くなり、65歳以上で倍々に増加します。

2025年には団塊の世代が全員75歳以上となり、心不全患者はさらに増加し2035年には約130万人程度になると推測されています。(shimokawa H etal.Eur j heart fail 2015:17:884-892より)

心不全患者の増加に伴い、現在の診療体制では医療従事者や病床数の不足が心配されています。この状態のことを「心不全パンデミック」とよばれており、心不全にならないために国を挙げての予防計画や、大学病院などの高度医療を提供する中核病院から、回復期、慢性期、緩和ケアなどを担う地域のクリニックや訪問診療などの在宅医療といった地域医療など、心不全の状態に合わせた適切な役割の医療機関で治療を受けていけるように再度、医療連携の構築を考えていく必要があります。

ゆみの訪問看護ステーションでは、ゆみのハートクリニックと連携しながら心不全患者さんがご自宅でも安心して暮らせるように日々サポートをしています。住み慣れた家で療養することが「その人らしい人生・生活」を送れると信じています。

心臓病を抱えたどんな方でも適切な医療コントロールをしながら、希望を持って自分らしく暮らす、そんな社会にしていきたいと思っています。

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★ゆみの訪問看護ステーションでは一緒に働いて頂ける看護師さんを積極的に募集中です★

リクルートページよりいつでもエントリーください。

https://www.yumino-medical.com/recruit/requirements/nurse_home.html

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